【銘柄分析備忘録】レンゴー(3941)バリュー?グロース?段ボール最大手企業
こんにちは。わんわん主任です。
今回は国内段ボール業界No.1のレンゴーです。
よろしくお願いします。
3941 レンゴー
5月27日分析日株価 917円
時価総額:2,486億円
業種:パルプ・紙
板紙・段ボールの最大手。原紙から段ボール箱まで一貫生産。樹脂系包材も。
結論から申し上げますと、長期保有で考えるのであれば買いだと考えます🐶
業績は安定しており、利回りは2.53%とそこまで高くはありませんが、配当性向が20.7%と低く、今後の増配も十分考えられます。
また、今後も配送等で段ボールが無くなることは考えにくく、業界として安定しているんではないでしょうか。
新参入企業との競争もM&Aを積極的に行っており、国内業界最大手といるスケールメリットを活かして戦っていけると考えます。
*M&A
・2018年3月トッパンコンテナー株式会社の一部株式を取得し子会社化。
・2019年8月:千葉県に生産拠点を有する武田紙器株式会社の発行済株式の100%を取得し、子会社化。
では、国内の段ボール業界についてです。
段ボールの生産量推移は2009年のリーマンショックで大きく落ち込みましたが、基本的には微増で伸びています。
2020年はコロナウイルスの影響もあり減少しましたが、2021年は再び増加する予想となっています。
速報ではありますが、令和3年3月の段ボール生産月報は良い数字となっています。
次に段ボール業界 売上高&シェアランキングです。
御覧の通り他を大きく引き離してレンゴーが業界1位となっています。
また、2位と3位の差が大きいのも段ボール業界の特徴といえます。
1位のレンゴーと2位の王子HDで多くのシェアを占めています。
では、業界1位のレンゴーの各セグメントを見てみます。
1.板紙・紙加工関連事業
売上高:432,711百万円 営業利益:28,380百万円
2.軟包装関連事業
売上高:83,303百万円 営業利益:3,977百万円
3.重包装関連事業
売上高:43,280百万円 営業利益:2,085百万円
4.海外関連事業
売上高:87,849百万円 営業利益:3,328百万円
5.その他の事業
売上高:33,568百万円 営業利益:2,022百万円
1.板紙・紙加工関連事業
板紙・紙加工関連事業は、食品や通販・宅配向けなどの需要に底堅さはみられるものの、景気悪化の影響により減収減益となり
売上高は432,711百万円(同96.2%)、営業利益は28,380百万円(同93.9%)となった。
2.軟包装関連事業
軟包装関連事業は、連結子会社が増加したことに加え、食品向け需要が増加したこ
となどにより、増収増益となり
売上高は83,303百万円(同109.7%)、営業利益は3,977百万円(同114.9%)となった。
3.重包装関連事業
重包装関連事業は、連結子会社が増加したことや固定費の削減により、増収増益と
なり
売上高は43,280百万円(同101.3%)、営業利益は2,085百万円(同131.7%)となった。
4.海外関連事業
海外関連事業は、連結子会社が増加したことにより増収となったが、世界的な新型コロナウイルス感染症拡大に伴う景気低迷の影響を受け、減益に。
売上高は87,849百万円(同109.2%)、営業利益は3,328百万円(同99.3%)となった。
5.その他の事業
その他の事業は、貨物量減少に伴う運送事業の採算悪化等により、減収減益となり
売上高は33,568百万円(同96.0%)、営業利益は2,022百万円(同83.0%)となった。
大半の売上高、利益を板紙・紙加工関連事業に上げているが、今年度はコロナウイルスの影響もあり減収減益に。
通販等で押し上げるも、他の産業で使用する段ボールが減少し、トータルで減少となっています。
他の産業が回復してくれば、回復が見込まれるのではないでしょうか。
楽天セール等の時期には家の中が段ボールだらけになるなど
段ボールが日常から無くなることは考えられません。
短期的に暴騰するのは考えにくいですが、配当性向も20%前後と低く、今後も増配が見込まれるため、長期的にみると底堅い銘柄ではないでしょうか🐶
レンゴー
売上高:6,807億円→予7,230億円(+6.2%)
経常益:432億円→予440億円(+1.9%)
最終益:285億円→予300億円(+4.9%)
今後も(1株当たり利益):115.5円→予121.2円(+4.9%)
配当:予24円 利回り:2.62% 配当性向:19.8%
PER(株価収益率) :7.6倍
PBR(株価純資産倍率):0.72倍