【銘柄分析備忘録】RIDE ローズタウン・モーターズ
こんにちは。わんわん主任です。
今回はアメリカの電気自動車(EV)メーカーでピックアップトラックを製造予定の会社を分析します。
①ローズタウンモーターズとは
企業名:ローズタウン・モーターズ(Lordstown Motors)
業界:自動車&トラック(EVピックアップトラック)
設立:2018年
時価総額:3,960.36百万$(約4100億円 *2021年1月24日現在)
主力車:Endurance(未発売、2021年9月発売予定)
ローズタウン・モーターズ(RIDE)は、電気自動車(EV)のピックアップトラックの製造、販売する企業です。
元々ゼネラルモーターズ(GM)が所有していたオハイオ州ローズタウンにある工場が閉鎖されることになり、このタイミングをチャンスだと考え、GMから工場買い取りました。
工場のあるローズタウンをそのまま会社名にしています。
現在は、まだ販売を開始していないため利益は出ていません。
2021年9月に世界に先駆け電気自動車のピックアップトラックを販売する予定という期待感で買われています。
上昇、下降を繰り返すボラティリティが激しいチャートとなっています。
直近の上昇は予約が10万台となった発表を受けて上昇しています。
しばらくの間はこのような値動きが繰り返されると考えます。
②アメリカにおけるピックアップトラック
現在、世界的にSUVが人気でアメリカも高いSUV人気となっています。
現に2019年の新車販売台(商用車を除く)におけるSUVの比率は48.2%となっており、新車販売の2台に1台がSUVという数字となっています。
SUVの販売台数は
1位 トヨタ「RAV4」44万8068台
2位 ホンダ「CR-V」38万4168台
3位 シボレー「エクイノックス」34万7319台
と日本メーカーが頑張っております。
が・・・・・
アメリカではそのSUVより更に人気のカテゴリーがあります。
それが「ピックアップトラック」です。
ピックアップトラックの販売台数は
1位 フォード「Fシリーズ」89万6526台
2位 ラム「ピックアップ」62万5725台
3位 シボレー「シルバラード」57万2991台
1位のFシリーズが89万6526台と驚異的な数字です。
3位のシルバラード57万2991台ですらRAV4の44万8068台を大きく上回ります。
この売れに売れているカテゴリーに世界初のEVピックアップトラックを売り込もうとしているローズタウン・モーターズ。
期待しかありません🐶
③エンデュアランス(Endurance)
売れ売れのピックアップトラックカテゴリーでローズタウン・モーターズの主力となるエンデュアランス。
個人的な感想ですが、、、めっちゃかっこいい。
無骨な感じとEVの先進的なデザインが見事にマッチしているデザイン。
日本での発売はまず無いとは思いますが一度は乗ってみたいデザインです。
エンデュアランスはハブ・モーターという方法を用いており、4つそれぞれの車輪の内部にモーターが組み込まれています。
詳しいことはわかりませんが、チェーンやベルトも必要なくこれまでの内燃機関のピックアップトラックと違い、部品点数が大きく削減されているため、車の構造がシンプルになっており、壊れにくく、メンテナンスしやすいつくりとなっているみたいです。
万が一、タイヤの1つが動かなくなっても、スペアのモーター入りタイヤに履き替えるだけで動くようなっているみたいです。
また、イニシャルコストも従来車と変わらず、ランニングコストも抑えられると考えられているため、主な顧客となるであろう法人がエンデュアランスを導入するメリットも高いと考えます。
イニシャルコスト
従来車(F-150):$51,775
エンデュアランス:$52,500
・従来車ランニングコスト(5年、年間走行距離2万km)
燃料コスト:$14,278(1ガロン)
メンテナンス費用:$5,125
・エンデュアランスランニングコスト(5年、年間走行距離2万km)
電気料金:$0.13(kwf)
メンテナンス費用:$1,800
と、イニシャルコスト、ランニングコストともにエンデュアランスが有利と予測されます。
今後、多くのメーカーがピックアップトラックに参入が予定されておりますが、ローズタウン工場を保有しており、買い手も運送会社などの事業会社となっているため、ある程度の数字を確保できるのは固いと考えます。
まずは2021年9月から順調に出荷されるかに注目しつつ。
長期保有目的で買い集めていきたいと考えています。